ブックタイトルKentaiNEWSvol207

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概要

KentaiNEWSvol207

筋肉の成長も、落語の進化も、同じなのです!ボディビルのジムに通い始めて丸7年。「このスポーツの良さは?」とよく聞かれます。ハタから見ていれば、苦しいだけのスポーツにしか映っていないのでしょう。ジムの古株の人たちがベンチプレスなどで追い込んでいる場面に、例えば体験レッスンで来たような未経験の方が遭遇すると、大概「何が起きたのか!?」というぐらいに驚かれます。確かに、「ゴルフ」などのように「3か月レッスンに通っただけで飛距離も伸びた」というのを喜ぶスポーツではありません。草野球でホームランをかっ飛ばすような「爽快感」もこのスポーツにはありません。極論すれば、あくまでも「正しい型で繰り返し何度も同じことを続ける」だけなのですから。でも、「そんな辛いトレーニングを乗り越えた後のプロテインの旨さ」は、一度でもこのトレーニングをやった事のある人ならきっとシンパシーを覚えてくれる快感であります。今私が愛飲しているのは、ケンタイの「ソイプロテイン・バナナ風味」。苦しい修業を終えた人間だけに与えられたクリーミーな甘味が病みつきになるほどです(ほんとオススメです!)。で、それを飲み終えた後、トレーニングノートを再確認し、「ああ、俺は今日もこんなに頑張ったんだ」と思う喜びに包まれるのです。つまり、このスポーツをやると、より自分が好きになれるのです。そんな自分をトコトン愛するプロセスを経た結果、神様から更なるご褒美のような「筋肥大」という、「一番の目標」を最後に手にするのです。いやあ、だからやめられないのです。そしてこの「筋肥大」は、トレーニングだけで達成出来るものではありません。「トレーニング」のみならず、食事、プロテインや各種サプリなどの「栄養」、そして「休息」という「3大要素」が全て必要となります。そしてここで、落語家である私は、この「筋肥大」のサイクルは「落語の成長」のサイクルと同じだなあと、いま気づいたのです。「落語の成長」にも「稽古」という「何度も繰り返し、型を身に付けるトレーニング」、他の人の落語を始め映画、舞台、小説などの他ジャンルの芸術を味わう「栄養」、そして「じっくり考える休息のような時間」の3つがなくてはならないのです。考えてみれば、「筋肉」も「落語」も「これで充分!」と思った瞬間から成長は止まります。お互い一生向き合う覚悟がないといけないものなのでしょう。相関性を感じるばかりの「筋肉」と「落語」ですが、更なるオチを見出しました。「落語」も「ボディビル」も、ますます頑張って「カネ」ならぬ、最高の財産である「金(きん)=筋」の「増加」を目指します。お仕事、待ってます!チャンチャン!談慶の読んで筋肉回復期2Vol.KKベストセラーズ1,000円(税別)大好評発売中!大事なことはすべて立川談志に教わった●立川談慶(たてかわだんけい)立川流真打ち昭和40年生まれ/長野県上田市(旧丸子町)出身慶應義塾大学経済学部卒業後、3年間のサラリーマンを経て、立川談志に18番目の弟子として入門。ベンチプレス120kg15