ブックタイトルKentaiNEWSvol207

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概要

KentaiNEWSvol207

うな上澄み液ができます。その中にホエイが多く含まれます。液体の状態から濃縮し、スプレイドライヤーで粉末にしたものがホエイプロテインです。チーズ生産時の副産物といえます。●筋肉成分の多くを占めるBCAA(分岐鎖アミノ酸)が約20%と多くなっており、筋トレ後に元の筋肉以上の大きさに修復する効果が大きい。●牛乳や水に溶けやすく、消化吸収が速やかである。胃や腸にもたれにくい。●味が淡白で飲みやすい。ココア味、いちご味、りんご味などバリエーションがある。●CFMという特殊なフィルターにかけてタンパク質の濃度を高めた製品やカルシウム、レシチン成分などを加えて生化学的に高性能化した製品がある。●全体的に価格が高い。同じホエイタンパクでありながら、その製造法によって、品質の良否がかなり変わることが判明しています。一覧表に示しておきます。?は生乳を主に樹脂製のフィルターで膜処理し、ろ過して得られた液体を濃縮し、噴霧乾燥機にかけて粉末状にする方法。ホエイの中では価格が安いが、乳糖のためにお腹が張ってゴロゴロする場合がある。?のイオン交換法は、カラムの樹脂側にマイナス電荷をかけ、ホエイを樹脂表面に集めて作る方法。不純物も有益な物質も除去され、高濃度のホエイタンパクが得られる。使用した薬剤で、一部のアミノ酸が変性している心配があるが、あまり気にしなくていい。?のCFM製法は特殊なセラミックの膜で、不要な成分は除去し、有益な成分は残っている最新の製法。価格はやや高いが効果が期待できる。?のWPHについては、後のペプチドで説明します。カゼインプロテインホエイと同様に牛乳に含まれるタンパク成分であるが、水溶性成分でなく不溶性固形成分である。これを乾燥し、粉末にした製品がカゼインプロテインである。そのままでは水や牛乳に溶けにくいので、顆粒状にしているケースが多い。ホエイプロテインとミックスして飲みやすく、価格を低めにした製品も発売されている。エッグプロテイン卵の白身を乾燥して粉末にしたエッグプロテインがアメリカより輸入されていたが、栄養価は高いものの、味に特有の臭みがあり、日本人にあまり好まれなかった。以前は黄身だけをパウダーにした製品もあったが、脂肪やコレステロールが多いため、健康上不向きで現在はほとんど使用されていない。ペプチド(大豆、ホエイ)大きく分けて2つあります。1.原料の分離タンパク粉末やホエイ粉末を特別に酵素処理して、短い長さに切って、消化吸収を速めた製品。胃腸にもたれず、内臓や筋肉に達する時間も短い。(「アミノクイック」など)加水分解してできるペプチドにやや苦さがあることと価格が高いことがマイナスです。消化や吸収が速いので、筋トレ直後に少量ずつ飲む方法がお勧めです。2.筋肉の内容量を増やすペプチド・2つか3つのアミノ酸を結合させた特殊なペプチドは血流を増加させ、筋肉の内容物を増やす効果があることが判明している。従来は筋肉自体を作ることが重視されたが、最近は筋肉内の物質が注目されている。これら栄養成分を貯留することで筋肉は大きく膨張する(「パンプアップ」など)。成分加△やや残ってしまう○ほぼ除去される◎ほぼ除去できる◎除去される○ほぼ残せる△ほぼ除去される◎残せる×除去される④加水分解ペプチド(WPH)③CFM製法②イオン交換法(WPI)①濃縮膜処理法(WPC)約80%約90%約90%約95%約18%約20%約22%約22%ホエイ含有率BCAA含有率乳糖、脂肪など不要な成分生理活性物質など有益な成分製造法13