ブックタイトルKentaiNEWSvol207

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概要

KentaiNEWSvol207

広めのスタンス通常のスタンスん。また極端なワイドスタンスでは、上体が直立に近くなるので、腰への負担は減りますが、全身運動としては適したスタンスとは言えません。ある程度、背部の筋肉や重量を支える腹筋もスクワットの効果として期待できる方が理想的です。膝の前後運動はない方がよいとされていますが、つま先より前にでない範囲での膝の動きは問題ないでしょう。膝を前に出さないようにすると、体型によっては極度の上体の前傾を伴います。逆に上体を起こそうとすると膝は前に逃げますが、この姿勢では膝へスクワットのポイントベーシックトレーニングトップアスリートによるビギナーのためのVol.25前回は健康維持増進のための全身運動としてスクワットとデッドリフトをご紹介しました。健康やパフォーマンス向上のためにも、体脂肪の管理も関心がある方は多いでしょう。体重の増加が体脂肪の増加によるものである場合には、膝や腰への負担につながり、日常生活に差支えたり、痛みによるパフォーマンスの低下につながることもあります。体脂肪の燃焼には20分以上の有酸素運動が必要と信じていらっしゃる方は少なくはないのではないでしょうか。実際に、短時間の爆発的な運動によって消費されるのは主に糖質ですが、先にウエイトトレーニングを行って、糖質を消費すると、次に行う有酸素運動では長時間行わなくても脂肪の利用が高まります。体脂肪の燃焼を目的の一つにしている場合、このように運動の順序も考慮して行っていただきたいと思います。また、全身運動としてスクワットを行う場合、腰幅よりもやや広めのスタンスで行うとよいでしょう。極端に広いスタンスだと、ももの内側の筋肉(内転筋)に刺激が集中し、大腿四頭筋やハムストリングス、大臀筋の運動になりませ中井敬子(なかいけいこ)●東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了/健康運動指導士/2010年世界パワーリフティング選手権大会女子52kg級8位10